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フローチャート



ここでは、流通業界用語として注目すべき「フローチャート」について解説します。

複雑な手順を明示するフローチャート

複雑な手順を明示するフローチャート

「流れ図」や「流れ作業図」とも言われるフローチャートは、元来プログラミングの処理手順を図で示すために生まれたものです。生みの親はフランク・ギルブレス氏で、1921年に考案されました。その後、プログラムだけではなく経営工学のツールとしても使われるようになり、より一般化して事務手続きや作業工程表などにも広がっていきました。フローチャートの利便性は非常に高く、以下のようなメリットがあるとされています。

  • 視覚的に手順を明示することができる
  • 図によって処理手順を示すので、作業工程における問題発見と修正が容易になる
  • 複数で手順を実行する場合でも、担当箇所が明確であり、理解が早い

フローチャートは、ボックスと呼ばれる作業手順を簡素化した図と、それらをつなぐ実線によって示されます。様々な記法があり、より目的ごとに最適化されたフローチャートが開発され続けています。

内部統制のための業務フローチャート

流通業界では、内部統制のために複雑な手順書を作る必要があり、そこでもフローチャートが活用されています。業務フロー図とも言われますが、代表的なものでは以下のようなものがあります。

産能大方式

もっとも一般的に使われる業務フローチャートです。作業手順に具体的な記号が多く、細かく詳細な内容も記載されます。株式公開時の提出書類でよく使われます。

NOMA方式

三枝鐘介氏によって作られた業務フローチャートです。産能大式に比べて簡素でシンプルなため、記述と理解が容易です。

能率式

日本能率協会が生み出した業務フローチャートです。NOMA式に似て、シンプルな記法が特徴的です。

世界標準を争う業務フローチャート

企業の内部統制強化を目的とした「SOX法」の施行以降、より的確に内部統制状況の把握が必要になってきました。そのため、BPMと呼ばれる業務プロセスの継続的な改良と管理を行なう経営管理活動が重要とされています。より効率的な情報システム開発に、そのまま適応できる新しい書式の業務フローチャートが必要となるので、OMGやWfMCといった業務フロー図の標準化を進める団体が、世界標準を取るべく競い合っています。有名なものではBPMNやXPDLといった規格が存在しており、最新のIT技術に対応する業務フローの設計が可能となっています。